高大連携ユニーク講座『ゲノムを取り出そう!~PCR法によるSNP解析~』
2025年8月30日
8月22日、中村学園大学の大学院である栄養科学研究科と共同して、ユニーク講座の一つである分子生物学実験を行いました。
この取り組みは、本校の生物化学部による大学への研究訪問に端を発する高大連携事業の一つであり、今年で2回目となるユニーク講座です。
今年度は中学生1名、生物化学部以外の生徒4名も加わり、計12名が参加しました。
はじめに、大学院 栄養科学研究科の加藤教授より、『分子生物学とは』という内容での講義があり、分子生物学とは、DNAやタンパク質などが行う分子レベルの活動を研究することであり、またその研究から病気の予防や治療法・薬の開発につながっていることを学びました。
さらに、今回テーマであるSNP解析は、たった一塩基の差が個体差につながること、現在はそれを利用して医療へと発展していることなどを理解することができました。
さらに、栄養科学部 吉田助手による進行で、口腔粘膜細胞ゲノムDNAを抽出し、「β3アドレナリン受容体(ADRB3)」のSNP解析実験を行いました。
各自の口腔粘膜からを細胞を採取し、様々な機器や溶液を使ってゲノムを抽出し、PCR法によるSNP解析を行いました。普段の授業内容をさらに深めるバイオテクノロジーに触れる機会となりました。
理科の武宮先生は、
「このユニーク講座では、実際の医療や研究に通じる世界を体験でき、教科書だけでは経験できない刺激を受け、興味関心を引き出し、やりたいことを見つけるきっかけになると嬉しい」と話します。
この体験により大学での学びや将来の進路を考える機会となることが期待されます。
このユニーク講座は、R8年度共学化する中村学園高校の 『N.Box』へと発展していきます。