卒業生 星乃あんりさん (元宝塚歌劇団 雪組の娘役) 来校講話
2025年6月9日
6月9日(月)の全校朝礼にて、本校の卒業生であり、元宝塚歌劇団・雪組の娘役としてご活躍された星乃あんりさんをお迎えし、生徒たちに向けてご講話をいただきました。
星乃さんは高校3年生の夏、宝塚歌劇団と出会い、初めて「心からつかみ取りたい」と思える夢を見つけられたそうです。
しかし、その夢を実現するためには、大学受験との両立という大きな課題がありました。お父様からの「宝塚を受けてもいいけれど、大学受験も絶対に並行してやること」という言葉を受け、怒涛のW受験生活が始まります。やるべきことが多すぎて、何から手をつければよいか分からず、不安や焦りに押しつぶされそうになった時期もあったそうです。
そんな中、宝塚受験で出会った声楽の先生から「焦らず、ひとつずつ丁寧にやることが一番の近道」という言葉に支えられ、日々の努力を積み重ねて夢を実現されました。
宝塚に入ってからも、「礼儀やマナー」「身だしなみの大切さ」など、本校で学んだことが今も自分の土台になっていることを語ってくださいました。
そして、生徒たちに向け、これまでの経験や学びを通して得た3つのメッセージが贈られました。
1.夢を持つことの大切さ
2.逃げることやその場を離れることも、時には大切な選択肢であること
3.人とのご縁と感謝の気持ちを大切にすること
最後に、「高校生活はこれからの人生の土台になる大切な時間。努力の上に花が咲くという校訓の通り、積み重ねた努力は決して裏切りません。大輪の花でなくてもいい。自分らしく咲ける場所で、自分だけの花を咲かせてください」と、温かいエールを送ってくださいました。
同じ学校で学んだ先輩の言葉は、生徒たちにとって大きな励みとなり、これからの進路や人生を考えるうえで貴重な時間となりました。